葬儀のあり方について

葬儀のあり方について

昔は、葬儀と言えば自宅で行うのが普通でした。だれだれが亡くなったという話が伝わると、自然発生的に近所の女性達が集まって料理を作り始め、男性達は祭壇を作って故人を迎える準備を開始します。

その内、親戚が集まり始め遺族を慰めながら、葬式の準備を近所の人達と一緒になって進め、それから通夜、本葬儀、野辺の送りのため火葬場に運んで火葬という段取りとなります。このように、葬儀は親戚や近所を巻き込んだ一大イベントでした。

こうした葬儀も、今では、昔々のおとぎ話で、ライフスタイルや価値観が変化し、「隣の人は何をする人ぞ」と、近所付き合や社会における人間関係が希薄になった今日、無縁社会が到来し、引き取り手のない遺骨を火葬場に任せる「ゼロ葬」や、病院から直接火葬場に運ぶ「直葬」が増加傾向にあります。

少子高齢化の更なる進捗によって、社会を支える世代よりも亡くなる人が多い多死社会を迎えております。

これに加え、男女の平均寿命は80歳を超え、高齢で亡くなるほど、必然的に近親者や知人の会葬者は少なくなります。

このため、昔ながらの大規模な葬儀は減少し、葬儀の規模は小さく質素になりつつあります。

しかも、葬儀そのものに意味を感じない世代が増え、葬儀そのものを行わずに直葬にしたり、故人との別れを重視して、お金や時間をかけずに近親者だけで簡素な葬儀を行う家族葬が増えています。

有名人の中にも、数百人が参列する大規模な葬儀を行わず、近親者だけで家族葬や密葬を行い、後日、改めてお別れ会を開くなど、葬儀の小規模化、簡素化が最近の傾向となっています。

葬儀は、自分が生きてきた人生の最終地点であり最後の自己表現ともいえます。このため、元気な内に、体面や社会的儀礼にとらわれることなく、自分と家族双方が納得できる葬儀について、家族の意見を聞きながらじっくり話し合ってみる必要があるのかもしれません。


 

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